何かが足りない定期更新ゲーム雑記中心。
イタい? 中2病? 褒め言葉です。
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★あらすじ★
年末の大掃除。九郎ことジュリアは地下書庫の整理を頼まれる。
あちらこちらが異空間に通じた危険な書庫だが、ジュリアは難なく整理をこなす。
作業を中断し、一休みしていたジュリアは一冊の日記帳を見つけた。
その日記に記されていたのは、“父上”の過去に関する出来事だった。
早苗という生け贄の少女と、九尾の狐、“父上”こと玉藻の物語。
物語を読み進めるジュリアだったが、その日記が“母上”に見つかってしまう。
内容を見た嫉妬深い“母上”は、日記帳をお焚き上げすると言うのだが……
源九郎ことジュリア=ティーローズ宅……の地下書庫。
ジュリアは見事に閉じ込められていた。
「母上ー、開けてくれませんかー……」
入り口の扉をどんどん叩くが、何の反応もない。
勿論引いてもびくともしない。
全力で挑んでも、ただの扉がぴくりとも動かないとはいったいどういうことか。
答えは扉の隙間から流れる冷気が教えてくれた。
「外側から凍結させるとか、ここまでやりますか普通……」
いっそのこと爆破してしまおうかと思ったジュリアだったが、その後が恐すぎるので思
い留まることにした。
以前、調理場を半壊させた時に受けた“お仕置き”から学んだことだった。
結局のところ、ジュリアに選択肢は一つしかないのである。
――こうしていても仕方ないですし、全部済ませちゃいましょうか
再び分身を作り出し、ジュリアは作業にとりかかる。
分身の数は五つ。雑念の混じった今のままでは、同時に動かせる数はそれが精一杯だっ
た。
――よく考えれば私、“父上”と“母上”のこと、ほとんど知らないんですよね……
後でさり気なく“父上”に聞いてみよう。
心の中でそう決めて、ジュリアは意識を集中した。
年末の大掃除。九郎ことジュリアは地下書庫の整理を頼まれる。
あちらこちらが異空間に通じた危険な書庫だが、ジュリアは難なく整理をこなす。
作業を中断し、一休みしていたジュリアは一冊の日記帳を見つけた。
その日記に記されていたのは、“父上”の過去に関する出来事だった。
早苗という生け贄の少女と、九尾の狐、“父上”こと玉藻の物語。
物語を読み進めるジュリアだったが、その日記が“母上”に見つかってしまう。
内容を見た嫉妬深い“母上”は、日記帳をお焚き上げすると言うのだが……
源九郎ことジュリア=ティーローズ宅……の地下書庫。
ジュリアは見事に閉じ込められていた。
「母上ー、開けてくれませんかー……」
入り口の扉をどんどん叩くが、何の反応もない。
勿論引いてもびくともしない。
全力で挑んでも、ただの扉がぴくりとも動かないとはいったいどういうことか。
答えは扉の隙間から流れる冷気が教えてくれた。
「外側から凍結させるとか、ここまでやりますか普通……」
いっそのこと爆破してしまおうかと思ったジュリアだったが、その後が恐すぎるので思
い留まることにした。
以前、調理場を半壊させた時に受けた“お仕置き”から学んだことだった。
結局のところ、ジュリアに選択肢は一つしかないのである。
――こうしていても仕方ないですし、全部済ませちゃいましょうか
再び分身を作り出し、ジュリアは作業にとりかかる。
分身の数は五つ。雑念の混じった今のままでは、同時に動かせる数はそれが精一杯だっ
た。
――よく考えれば私、“父上”と“母上”のこと、ほとんど知らないんですよね……
後でさり気なく“父上”に聞いてみよう。
心の中でそう決めて、ジュリアは意識を集中した。
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